薔薇とすみれのひとりごと

岩城凪のひとりごとブログ。のんびりイラストを載せたり雑談したりしています。

依存の箱庭

 

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「――バイオレッタあの子には秘密よ?」

 

久しぶりにクロミュ。知能犯×知能犯なカップリング。

ミュゲさんの場合は差し色に赤や朱色を持ってくるといい感じになるので、ドレスは赤。多分髪と瞳が緑なせいだと思うのですが。

今回はミュゲの赤ドレスに合わせてクロードのベストも渋めのダークレッドにしてみました。

そういえば「わたくしが女王になったらお前を婿にしたい」ってモノローグがあったっけなあ~と思い、クロードのピアスはいつものアメジストからミュゲ仕様の翡翠に変更。

補足しておくと、アメジストの紫はバイオレッタ(すみれの姫)のイメージです。

 

前に描いたクロミュ(「SNOW」)はクロードがあまりにも不機嫌そうで、改めて見直してみて「ギャッ!?」でした……。

ク、クロード、ミュゲが苦手なのはわかるけど、せめてもうちょっと楽しそうな顔して……、こわい……。

 

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作中での正式なカップリングはクロード×バイオレッタですが、作者的にはクロード×ミュゲも結構お気に入りだったり。

『薔薇後宮奇譚』ではあくまでもクロバイが主役なため、クロミュは完全に(ミュゲの)悲恋なんですけどね。

 

なお、「知的で努力家」、「厭世的で思いつめやすい」、「基本的に同性が苦手」など、二人とも本質そのものはすごく似ています。

抱えているトラウマもそっくり同じで、幼少期の経験からクロードは父親を、ミュゲは母親を「自分の存在を脅かすもの」として激しく嫌悪しています。同時に彼らからの愛情に飢えてもいるのですが、本人たちはまるで気づいておらず、むしろ「絶対こんな人間にはならない」という反面教師にしてしまってます。
クロードはゴーチェの荒々しさや横暴さが大嫌いで、ミュゲはシュザンヌのしたたかさ、女特有のいやらしさが大嫌いです。が、結局は彼らそっくりな人間になってしまっているというのもまた事実……。恋人にはそれぞれ母性と父性を求めていますが、本人たちは無自覚です。

共犯者として手を組みつつも、お互いにどこか「鏡を見ているような」感じがして嫌だなぁというところはあったかもしれません。

 

バイオレッタとミュゲはいわゆるダブルヒロインなので、性格も立場もまるで真逆なイメージにしているんですけど、作者的にはミュゲさんも結構好きだったり。

バイオレッタはなんだかんだ周囲に甘えてるところあるし、何か起きてもミュゲほど深刻に思い悩んだりはしないので(「悩む前に諦める」というパターンは多いだろうけど)。

後ろ向きなクロードには楽観的なヒロインがお似合いですが、同じ価値観で物事を考えられるのは断然ミュゲの方だろうなぁと思います。

何かと問題児で手のかかるヒロインなのはどっちも同じですけどね!

 

なお、エンディング後のクロード&ミュゲはただの仕事仲間になってます(二人とも女王の補佐役という立場)。

クロードもミュゲも理詰めでものを考えるタイプなので、この二人に挟まれたら感覚派のバイオレッタさんはものすごいやりづらそうです\(^o^)/

 

***

 

今回の作業用BGMは葉月さんのソロアルバム「奏艶」でした。

良曲&良カバー揃いなので耳が幸せです……。中でも「密室」と「水鏡」はアレンジが秀逸なので繰り返し聴いてます。「軽蔑」も歌詞がアダルティ&ムーディーでよきですね(´-`*)

 

今月はリアレシュにイラストサイトのTOPを飾ってもらってましたが、せっかくなので今回からこのクロミュを載せようかなと。

2月の頭からは期間限定のバレンタインイラストをTOP画像にしたいなと思っているので、それまでのほんの限られた期間のみということになりますが、どうぞよろしくお願いします(*^_^*)

 

ではでは、またーノシ