薔薇とすみれのひとりごと

岩城凪のひとりごとブログ。のんびりイラストを載せたり雑談したりしています。

謹賀新年2024

 

皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします<(_ _*)>

 

というわけで年賀絵、なんとかお正月までに間に合いました~!(๑•̀ㅂ•́)و✧

キャラクターは今年はグラシアンに白羽の矢が立ちました。衣装はお正月バージョンで、和+中華なイメージです。普段爪はグレー寄りの紫で塗ってるんですが、せっかくのお正月なので朱赤にしてみました。

グラシアンは一応クロードやエドよりガチムチ体型のイメージなんですが、最近はクロードもだんだんマッチョメンに描くようになってきているのであんまり描き分けできてないかもです。グラちゃんは脚が長い設定なので剣舞とか似合いそうだなぁ。本人も「うまくできるかどうかはわからんが、やってみよう」とかいってノリノリで引き受けてくれそう(ただしストイックなので練習には時間をかける)。

 

なお、去年の絵に比べて角が急激に大きく太ましくなってますけどツッコんじゃいけませんw

もしかしたら角も成長するのかもねぇ(そんなわけあるかい)

 

***

 

クリスマスから年末にかけてはせっせとピアノの練習に励んでおりました。

ブルグミュラーと「ピアノ名曲150選(初級編)」を始めたので、できそうなところからちょっとずつ音をさらっていました。今は「すみれ」「忘れな草」「お人形の夢と目覚め」を練習してます。ゆくゆくはショパンのワルツ(ワルツ 第19番 イ短調 遺作もやりたいなぁとか。

「紡ぎ歌」とか「アラベスク」(ブルグの方の)とか、まだ音をさらっている途中で完成していないのもちらほら……。がむばります。

 

バイエルは80番台に差し掛かったところでブルグミュラーに移ってしまったので、まだ98番までしか終わってない……。106番までなのであともう少しなのですが、だんだん難しくなってきちゃって、一曲仕上げるまでに時間がかかっております(;´▽`A``

一応修了程度まで持っていきたいなぁとは思っているのですが。

ちなみにうちの母は七か月ほどで修了したそうです。得意になって先生に「私修了するの早い方ですよねっ!?」と訊ねてみたところ、「いえ~、これくらいの早さなら普通ですよ~。もっと早く終わっちゃう子もいるので~」と返されてちょっと落ち込んだそう。

 

大人の事情なのか、完成まで2、3年くらいかけさせる先生も多いんですよね、バイエル。個人的には大人が独習でやる場合はそこまで時間にこだわらなくてもいいんじゃないかなぁと思います。バイエルって通過点でしかないし、そもそも教則本にがっつり時間かけるのはもったいないと思う派です。それなら好きな曲どんどんやった方が楽しいし、ためになると思うんですよね。自分が昔バイエルで挫折した経験があるせいか、「ピアノを弾く=バイエルをやる」という考え方があんまり好きじゃないんだよなぁ……。だってもっといい曲や素敵な曲たくさんあるじゃん!って思ってしまう。

 

フルートの方はバッハのフルート・ソナタと格闘中。やっぱバッハさんラスボス感強い。BWV1030の第2楽章が好きでよく練習しています。第1楽章は長いのと速すぎるのとでなかなか思うように吹けません。ゆくゆくはできるようになりたい……。「モチベ維持」という意味ではようつべ先生にめっちゃ助けられています。

 

***

 

年末はピアノの練習の合間に新田次郎先生の「八甲田山 死の彷徨」を読んでいたのですが、これがすごく面白くて。元はといえば、その前に読んでいた中山市郎先生の「怪談狩り」に八甲田山のお話が出てきたのがきっかけ。そこから「八甲田山雪中行軍遭難事件」について調べていってウィキペディアにたどり着く→事件の経緯を読んでショックを受ける→関連書籍や映画を知る、といった流れでした。

実際にあった遭難事件を基に淡々と描写されており、改めて雪山の恐ろしさについて考えさせられました。『だいたい山というものは優しい姿をした山ほど恐ろしいものだ』という言葉が印象に残りました。なんでも、平沢の第一露営地から鳴沢にかけてはとても平坦な地形をしており、雪が積もると辺り一面真っ白になって進路を間違えやすいのだとか。一行は誤って沢に降りてしまって二進も三進もいかなくなり、しかも当日はブリザード級の吹雪という悪天候。これで199人もの命が奪われたのだと思うと本当に恐ろしい……。

読んでいるだけで背筋が寒くなってくるような小説だけど、名作と呼ばれている映画版もぜひ一度観てみたいなぁと思いました。

 

ちなみにこちらの小説、リスクマネジメントやリーダー論のケーススタディとして使われることもあるようです。確かに第5連隊と第31連隊の行軍の仕方ってかなり対照的なんですよね。特に第31連隊の徳島大尉の声掛けの仕方や部下・案内人の扱い方、士気の保ち方などは社会人にとってはかなり参考になりそう。この本はまず最初に第31連隊の行軍の様子を見せ、次に第5連隊の行軍の様子を描いていく……という構成なのですが、後半まで読み進めるとだんだん二つの隊の差がありありと見えてきて第5連隊の若者たちが気の毒になってしまいました……。リーダーがガタガタだと使われる人たちが可哀想……。できるだけ士気を上げる(保つ)言動をする、って集団や組織の中では大事なことなんだな〜と。

 

あんまり面白かったので続けて「聖職の碑」も購入。こちらも山岳小説で同じく実際にあった遭難事件をテーマにしているもの。新田先生の本は文筆力が凄まじくてとにかく「読ませる」ので、あっという間に読み終えてしまいました。巻末の取材記を読んで、しっかりと資料集めや現地の取材、被害に遭われた方たちのお墓参りをしているところがさすが大家だなと。決して被害者を馬鹿にするような書き方をせず、その死を哀れみ悼む発言をしているところに「ああ、この人は本物だ」と思いました。人の死を平然と商売道具にするような作家ってやっぱりよろしくないと思うので。

先生のユニークさと温かみのあるお人柄を感じられる、素敵な取材記でした。

私は登山は苦手な方なんですが、新田先生のいきいきした書きぶりを見ていると「なんだかすごく楽しそうだなぁ」「頂上でしか見られない景色もいっぱいあるんだろうな、いいなぁ」と思えてくるから不思議ですね(*´∀`*)

 

こういう実在の事件を基にした小説やルポ、ノンフィクションが好きでよく読むのですが、気をつけないと夜更かしして読んでしまうのでちょっとコワイですw

あまりによかったので、勢いで他の新田作品を四冊ほど追加購入。今年のお正月はじっくり新田作品を堪能する予定です。

 

***

 

……と、創作と関係ないことをつらつらと書いてしまいました、スミマセン。

最近はサイトの更新がなかなか滞りがちではありますが、今年もゆっくりのんびり亀の歩みでやっていきたいと思っております。

皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします!